専用道具はなるべく買わずに、考えて何とかするスタイル。
どうも、僕です。
前回必要な部材について書き出しましたので、道具や代替品についての説明、実際に作業をしていたときの様子など解説しようと思います。
1.材料の切り出し
材料はヤフオクで購入した鹿角の先端部分の切り落とし(?)です。

コレをペン軸の筒に沿って切り出し。
使ったのは手持ちの金ノコ。
意外と簡単に切れます。
中軸の筒に対して1〜2mm長いぐらいが今後の加工がしやすいサイズだと感じました。
あと曲がっている部分は避けた方が無難。
試しに加工してみましたが、次の作業で真っ直ぐ穴あけが出来ず、横から貫通しました。
上記画像の品物も使ったのはストレートの部分のみです。
2.穴あけ
使った道具は
・ボール盤
・電気ドリル
・ドリル
・バイス
・バイス用サポート
鹿角はきれいな円筒ではないのと太さもバラバラなので、穴あけの際にはバイスとサポートが必須。
コレにセットして穴あけ。
バイスは開口が大きい物の方が幸せになれるかも。
手持ちの物は70mmだけど100mm以上あった方が楽だったなぁ。
バイスパッドは本来の使い道とは異なるとは思うけど、円筒形の鹿角を確実にクランプするにはこういうガイドが無いと無理。
無いと無理だと思う。
そしてボール盤で一気に指定寸法の穴あけをしたいところですが、無理だったので1mm〜6.5mmまで少しずつ拡張しました。
1mmずつ広げていくと上手く仕上がります。
で、最後の7mmはボール盤ではセット出来ないサイズだったので、電気ドリル使いました。
ちなみに途中バイスから鹿角がスッポ抜けること数度…
慌てることは無かったですが、結構危険でした。
3.ペン軸筒の接着
使ったのは
・2液エポキシ接着剤
・紙やすり
まず筒の外周全体をやすりで荒らします。
こうすると接着剤が上手く付いてくれるらしい。
2液の接着剤は同量を十分に混ぜ、素早く塗ることが大事。
分量が狂ったり、混ぜが足りないと接着不良に繋がるので注意です。
あと5分ぐらいで硬化が始まるので合わせて注意。
筒の外周に爪楊枝で塗って、鹿角へ挿入。
上下に動かし全体に馴染ませてから、所定の位置へセット。
余計な接着剤は未使用の爪楊枝で取っておくと後が楽。

私が使った接着剤は完全硬化までに2時間掛かりました。
使った接着剤は以下の品物。
4.バレルトリマー削り出し
使ったもの
・電気ドリル
・バイス
・バイス用サポート
・バレルトリマー

これがバレルトリマー。
筒の端面と材料の端面を揃えるために必要な作業です。
右側の短い部分を加工機側に取り付け、長い方が材料に刺さります。
加工には結構力が必要でした。
あとバレルトリマーの仕様でガイドの棒?が長いのでバイスに対しての材料のセット位置は考えないとダメ。
全然削れないな〜…と思っていたら、棒が地面に設置してそれ以上掘れなかった。
あと意外と気が付かないんですが、筒を削らないように注意です。
(少しなら影響はないと思う)
5.外周削り
使ったもの
・電気ドリル
・ガイドセット(解説あり)
・グラインダー
今回の作業はコレが一番大変。
本来であれば木工旋盤のように横向きに材料を固定して専用の道具で削り出しを行うのですが、それらが高いので代替品を用意しました。

画像のように組み込んで加工しました。
右から
→ボルト
→ナット
→スプリングワッシャー
→ワッシャー
→リング
→鹿角
→リング
→ワッシャー
→スプリングワッシャー
→ナット
で付いています。
使っているのは
・M6×140mmのボルト
・ナット
・ワッシャー
・スプリングワッシャー
・リング(バイク用)
です。
ナット、ワッシャー、スプリングワッシャーはホームセンターで買えば安上がり。
長さの関係上、ペンの上下パーツを別々に加工します。

治具にセットして、ボール盤にセット。
回転させてグラインダーで研磨。
ただこの方法も危険なので自己責任で。
慣れてないと弾かれて大怪我します。
鹿角は思っていたよりもメチャクチャに硬く、加工性は最悪です。
木軸ペンはもっと簡単なんだろうな〜
6.完成
なんやかんやあって、切削後組上げて完成となります。


この後上側が太くて重かったので、更に削り込みました。
持ち手の部分は凹凸と曲がりをあえて残して、グリップとして使いやすい様にしたつもり。
結局、曲がりの癖が持ち辛いという事が判明しましたが…
もし作るのでしたら、グリップは真っすぐの方が良いです。
手持ちの道具を除くと、掛かった金額は1万円弱…
完全に買った方が良かったですが、初めての自作ペンは満足度は高かったです。
次は木軸で作ろうかな。
加工性高そうだし。
材料は何にするかな~
それでは。
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